トークンのWebsiteとかに飛ぶと、頻繁にLAYER2という言葉にぶつかる。
「ほーん」と思っていたけれど、よく分かっていなかったので調べた。
目次
LAYER2とは
LAYER2とは、従来のメインチェーン(=LAYER1)の上の階層に設けた別のチェーンを用いて取引を処理する仕組みのこと。
処理可能な取引量を増加させるために構築された。
従来のメインチェーンで取引を処理する仕組みをLAYER1と呼んで区別している。
なぜLAYER1ではダメなのか
では、なぜメインチェーン外で取引を処理しなければならないのか。
背景にイーサリアムネットワークを用いたDapps及びユーザー数の増加がある。
事実として2020年5月から2021年9月までの1年間ちょいで、3000弱のDappsが開発されていて、今なお開発中のものが多く控えている。
このように刻一刻とイーサリアム上で処理される取引量は増えているわけだが、イーサリアムネットワーク上で処理される取引量には限界がある。
取引が処理されるためにはマイナーに承認・記録をしてもらう必要があるが、どれだけ早く処理してもらえるかは、取引実行時にマイナー報酬として支払われるガス代の多寡に大きく依存している。
結果、自身の取引を早く処理してもらいたければガス代を多く支払う必要があり、逆に支払わなければ取引がいつまでも処理されない事態が発生してしまった。
この取引量の限界と、そこから発生するガス代の高騰、取引の未処理の問題が、イーサリアムのスケーラビリティ問題と呼ばれている。
この問題に対処し、取引の高速化を図るために、従来のLAYER1から脱却し、LAYER2を利用する必要が出てきたのである。
尚、スケーラビリティ問題に対処する仕組みはLAYER2だけではない。
もう1つシャーディング(sharding)と呼ばれる仕組みがあるが、実用的な運用までには程遠いとされていて、目下現実的な解決策としてLAYER2の開発が進んでいる。
LAYER2プロジェクト
LAYER2技術を開発するプロジェクトには様々なものがある。
どれも取引処理をオフチェーン(メインネットチェーン外)化し、1秒間に処理可能な取引量を上げてネットワークの混雑を解消し、ガス代を安価にする点では共通している。
最も有名なものにPolygonとArbitrumがある。
どちらもイーサリアムベースのブロックチェーンネットワークを構築し、メインチェーンとの相互通信を可能にしている点で共通しているが、検証の仕組みが異なっている。
Polygonは独自のPoS(Proof of Stake)の仕組みを搭載し、MATICの報酬をマイナーに支払うことで独自の取引検証圏を築いたのに対し、Arbitrumは検証自体はメインチェーンで行う仕組みを採っている。なのでArbitrumにはネイティブトークンが存在せず、ガス代もETHで支払われる。
両者を比較すると、一長一短の点がある。
例えばPolygonはArbitrumに比べてガス代が安いというメリットがあるが、より小さな規模のMATIC採掘者に検証を委ねているため分散化・セキュリティの面でArbitrumに及ばない。
一方でArbitrumはガス代こそPolygonより掛かるものの、検証自体は規模の大きなイーサリアムマイナーによって行われるため、分散化・セキュリティ面でPolygonに勝る。
Polygon・Arbitrumの他にもOptimism、xDAI chainといったLAYER2ソリューションがある。
最後
PolygonがLAYER2ソリューションだなんて知らなかったなあ。
電子マネーのように、ただ色んなブロックチェーンが存在しているだけだと思ってました。
「統一しとけや」とか思ってました。
調べてみるもんだなぁ。
まあこんなレベルでございますので、調べた内容に誤りがあれば教えてくださいまし。
それでLAYER2とか調べると、今度は「イーサリアム2.0」とか「web3」だとか色んなキーワードが出てくる。
基本的に私はよく調べてもしないでトークンを買う派で、現状は仮想通貨界隈がアゲアゲ相場なので困ってはいないが、サゲサゲ相場が到来したときに有望なトークンに投資できるように知識を身に着けていくことにします。
最小限の努力で。